日本と日本民族が繁栄し続けるヒミツ(2022.5.8)

歴史

私は幼いころから古代史が好きだった。小学校も中高学年になると、男子を中心に、図書館に並んでいる「学習(歴史)まんが」が好まれて、多くの生徒が「学習まんが」を借りていたことを、昨日のことのように覚えているが、時代としては、NHKの大河ドラマの王道時代である、戦国時代の巻が人気の中心だった。

そんななか、自分は小学校に入って間もないうちに、「日本の成り立ちからまず学習しよう」という、殊勝な小学生で(笑)、縄文時代や弥生時代のことはあまりにも地味過ぎたから、簡単にスルーしたものの、記紀(「古事記」と「日本書紀」)の記録もある、日本の有史時代をテーマにした学習まんがの巻以降は、最初から読むものすべてに興味を惹かれた。

その中でも、乙巳の変(いっしのへん・西暦645年)いわゆる「大化の改新(たいかのかいしん)」という一大事件のところは、飛鳥時代に興味のある生徒が他にいなかったせいか、いつでも図書室に置いてあったので、昼休みに図書室に行っては、何度も何度も繰り返し読んだ記憶がある。

最近、宿願であった、乙巳の変の主導者である、中大兄皇子と中臣鎌足らが討ち取ることになるターゲットである蘇我入鹿の蘇我宗家を滅ぼすための計画を話し合ったといわれる、そのゆかりの地である談山神社も参拝した。

あの時代は、とにかく話がごちゃついていないように見えるため、実は日本史の入り口としては、高級ではあるが導入が容易なのだと思っている。

自分の過去の話はこのくらいとして、最近、日本の古代史がまたまたさらに興味深く、面白い展開になってきたという話をしたい。YouTubeにも積極的に出演して発言しておられる、もともと西欧美術史が専門だが、今は「日本国史学会」の主要メンバーである、田中英道東北大学名誉教授の大胆かつ、説得力のある新しい日本古代史論の展開である。

私のような凡夫は、他の方の学説を聞いて、首を縦に振るかあるいは首を傾げるかしかできない。古代史であれば、記紀以降の古い文献を読んで解釈しないといけないし、当然、いろんな角度からの現地調査なども必要で、室町時代とかの郷土史の研究よりも、まとめ上げるエネルギーが何倍も必要だと思われる。

田中先生の現在の興味は、日本史全体に及んでいるが、なかでも、「日本古代史の再構成」が日本民族にとって必要だと感じ取られて、持論をYouTubeや書籍で展開しておられるのだが、今までの定説を全く覆し、「世界の中の古代日本」という、西欧で勉強された経験も生かした、壮大な日本民族の歩みの歴史を解き明かすことに挑戦しておられる。

今の日本人が、なぜ世界最古の歴史を持つ王朝を持ちつつ、ここまでほぼ先進国であり続け、繁栄を享受し続けられるのか?日本人自身も説明はできないだろうが、当たり前すぎるとも思っている、この謎を田中先生が解き明かしつつある、というか、ほとんど解明されたように思える。

日本人は、縄文時代にほぼ確定したメンバー構成から、その後に入ってきた民族との混血、そして、シナ大陸や朝鮮半島から入ってきたと一般に言われる「渡来人」の流入など、何回か海を渡って人々が流入してくる波があったようである。

「渡来人」というと、シナ大陸・朝鮮半島の人々で特殊技能を持つ者がやって来たもの、というのが定説であろう。ところが、田中先生は、「渡来人は、実はもっと西方から流れてきた人々である」と言うのである。

情報収集能力に長け、商売上手で、しかも高度な土木技術を持っているであろう、田中説だと西方から来たという、渡来人の一団が一度に2万人弱も朝鮮半島経由で入ってきた記録があり、主に本州の関東地方を中心に、当時の天皇から土地を与えられたようである。彼らは、それ以前からも来ていたようではあるが、この記事で見出しにした「日本と日本人の今日まで続く大繁栄のカギ」がこの時に入ってきた渡来人達との混血によりもたらされたようなのである。

その渡来人というのが、時として世界各地で厄介者扱いされたり、現在では世界のグローバル化・ボーダレス化を陰で主導しているとして、しきりに陰謀論者達の非難の的にもなる、あの「ユダヤ人」一団なのだ、というのが田中先生の説である。

これは、ただのあて推論のような荒唐無稽な話ではない。我々現代日本人と、ユダヤ人のDNAの間には、重なる部分があり、それは現代朝鮮人や漢民族にはあてはまらないそうなのである。

日本が繁栄しているのは、豊かな自然のある国土と島国であることなどの地理的条件もあるのに違いないが、それだけでは説明できないようにも思える。日本人は、近代でも欧米諸国に数十年あった遅れを取り戻しているし、もともと技能・知能もなべて優秀で、文化水準はつねに先頭の水準にある。

時代が変わっても、万世一系の天皇家を存続させつつ、新しい流れに民族が適応し続けていくには、競走馬の世界ではないが、顔立ちや肌の色・背丈などのぱっと見ではわからない、特定の「血」を全国民が一定の割合でみな持っている、というのが必要なのだと思わされる。

そういうわけで、私にもイスラエルの地からディアスポラ(世界中に離散)した、ユダヤ人の血が9分の1入っていることになるらしい。平安時代初期の平安京周辺に生活していた人々の3分の1が渡来人であり、そのまた3分の1が先述の2万人弱を当時の日本国が招んじ入れたユダヤ人達だというのが、田中先生の説明(嵯峨天皇の勅令で編纂された古代氏族名鑑「新撰姓氏録」による)。

詳しい話は、田中先生が何冊も関連書籍を出版されているので、参照いただければ良いだろうし、YouTubeにも関連動画が何本もある。

現代の政治経済状況や、「グレートリセット(?)」を提唱するようなダボス会議の主要な面々、あるいは最近よく見られる、「世界支配構造のピラミッド図」とかを見せられて、頂点にいる一握りの支配者層の存在や、国際金融資本やグローバルエリートが良からぬことを日々企てている…こういう想像をすることだけに終始してしまうと、ネット空間を漂流している欧米の一般大衆(一神教徒等と言ってもいいだろうか)と同じような感覚に陥ってしまいそうである。

ところで今、日本の学校で習っている日本古代史では、「我々日本人は、何者か」が見えてこない。高校あるいは大学まで進学しても分からずじまいになる可能性が非常に高い。現行教科書に適当に神話を挿入できたとしても、不完全過ぎてダメだろう。先ほど、日本人とユダヤ人のDNAの類似性を少し紹介したが、科学的な説明もできているのである。こうなると「渡来人」の再定義も必要だ。

田中先生の論説は、自分にとっては非常に受け入れやすいものであり、氏の神道論などについても、否定したい話は全くと言っていいほど無く、ストーリーの大胆さにただただ驚くばかりだし、謎解きをしていただいているようで、誠に勉強になる。勉強になるだけでなく、「日本人のアイデンティティの確立と歴史の修正・再構成」を一気にできてしまう。

田中先生も仰っているが、日本人は人種・宗教がもとで他民族を攻撃するようなことをした例がない。ユダヤ人に対してもそうである。渡来したユダヤ人の方が、自らの一神教を捨て、日本に同化する道を選択したという。そして、その彼らユダヤ系日本人が、天皇家と神道を盛り立てる側に回り、八幡神社を日本中に創建したというのだから、それも驚きである。

日本民族の辿ってきた歴史と無意識に刻み付けられている記憶(「血脈」といってもいいかもしれない)が、我々の強み・無形の財産であり、そこに地理的条件も相まって、他の民族との違いを際立たせているのだろう。

最近、次から次へと発生する出来事や先々の見通しが、自分も含めて、人心を不安にさせることあるいは不安になるものばかりで、正直なところ、いろいろな意味で気落ち気味であった。しかし、田中先生のYouTube動画を久しぶりに観直して、「将来の対策を立てるとしても、もう少し前向きさや楽観的な気持ちを持って考えよう」と思ったし、日本人であることに誇りを持とう、と改めて思った次第である。

明日も頑張って生きるぞ。

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