「分散投資」(2022.5.7)

株式・投資信託

ほとんどの投資系サイト・ブログ・YouTubeチャンネル等が、「分散投資が大事」と説いています。

それは、もっともらしく聞こえます。しかし、それらのほとんどは、「株式・債券・不動産(不動産投資信託含む)・コモディディを少々…といったものに分散しましょう」と言っています。大枠では、そのなかでバランスを変動させるだけで、あくまで有価証券主体、しかも、不動産、生命保険・医療保険などの保険類も含めて、いずれ紙幣に換えるという前提での投資論が90%世間を覆っているのではと思います。

話が少し変わりますが、私は、「世界は行き詰っている」と西欧社会が言い始めて、かれこれ10年ちょっと経ったかもしれない…とふと思い出しています。「SDGsだ、地球温暖化対策だ」みたいな宣伝が出るちょっとだけ前ですね。

最初は「西欧社会が行き詰っている」で片付けておけばいいと思っていたのですが、それを「何とか解消する」という話がここ数年で次から次へと出てきて、それが西欧のみならず、日本でもメディアなど一部で騒がれているわけですから、日本社会も「行き詰まりの解消」とやらにお付き合いしなくてはならない…どうやらそうみたいだ…と、自分も遅ればせながら意識するようになってきました。

それが、グローバル化した金融や貿易があるために、我が国も巻き込まれてしまうのだと悟った時、もはや、今の大人達(自分も大人なんですが)、特に今の金融経済システムにどっぷり浸かってしまい、政治面でも今ある形骸的な世界秩序を前提に、世界あるいは我が国の姿を論じている人々は、あと数年もしたら、皆、世界がひっくり返ったようになったのを見て、それまで自分の口から言っていたことがいかに現実から立ち遅れていたのか、あるいは、とんちんかんだったのかのどちらかになると思いました。

あまりにのんきな、よくある日本人の「老後への備え」の類の話はもう聞かないことにして、これからは、自分の考えた道を進む、をさらに推進しなくてはいけないと思います。もう1万円札の帯でくるんだ束も、何の役にも立たない未来を想像してかかる必要があると考えます。「株式投資で儲けたカネ」が何の意味もない紙切れでした、というオチになる可能性が高まってきています。

話を「分散投資」にここで戻しましょう。これからは、たぶん、生命(医療)保険・株式・投資信託・上場投資信託(ETF)・あらゆる国債・社債の類、つまり、一括りにすれば「有価証券」が法定通貨(お札)の価値の暴落により、ほぼ無価値になるような気がしています。そうなると、その括りのなかで、バランス調整あるいはお札と有価証券の往復(交換)をさせていればいい、という150年来続いてきたシステムの崩壊も意識しなくてはなりません。つまり、今、多くの大人の言っている「分散投資」は、それでいくら評価額・資産額を増殖させても、何の意味も無いことになります。

これからはモノの時代だと確信しています。株式・債券・保険商品はモノようで、今では電子化された、実体がなく法定通貨との紐づけが頼りの「電子ゴミ」です。

私の考える「分散投資」は、実物資産のなかでの分散です。経年劣化のない、貴金属はもちろんのこと、食材や生活物資・必需品なども実物資産ととらえられるでしょう。まあ、長期保管を考えたら、貴金属の現物の備蓄が一番良いかもしれないと思っています。

貴金属でもいろいろあって、「金か銀か、プラチナか」とか、分散というのであれば、そのあたりの選別・バランス調整のことを言うんじゃないだろうか、と思います。

金はいよいよ高嶺の花になってきて、お金持ちが余剰資金で買うような貴金属になってきています。ただ、何となくまだまだ安い気もしています。プラチナは、決済手段として使用されてきた過去を聞いたことがありません。ただ、この先の時代を考えると、金の半値近い価格に抑えられているものの、日本人に好まれる宝飾品需要のある貴金属であり、かつ未来産業に多用されそうなところがあるので、過小評価されている可能性があり、2022年春現在では、持つ価値はあると思います。

そして、銀です。金と銀の価格比率が、82:1とかあるいは、瞬間的に120:1とかになるとか、銀がここまで過小評価されて続けているのは、異常事態と言う人も多く、江戸末期の我が国での金と銀の交換比率が7:1とかだったことを考えると、我が国でも産業用金属としてでなく、立派な貨幣だった歴史を遡って思い起こすべきだと思います。

ということで、全てのお金・モノはその時々で価値が変動するのは当然であるという前提は知っておくべきことだと思います。その上で、本当に人々が「これには(価格変動はあれども)価値がある」と思い続けられる、虚構の産物でないものを保有することが必要ではないか、と自分は思っているし、それを実行し続けようと思います。

今後、食料問題や実物資産保有に関する話題に多く触れていこうと思います。

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