【考えた】統合失調症の症状の大分類は2つではなく3つになってきている(2021.5.9)

健康

統合失調症は、青少年期に罹患することが比較的多い精神疾患(精神障害)です。

今まで、統合失調症は、「大きく分けて2つの症状がある」と近年まで長年にわたり言われてきていたようです。一つは、幻聴・妄想など、実際にはないものを事実と思いこんでしまう「陽性症状」、もう一つのほうは、感情の起伏がなくなったり、日常生活への意欲が極端に低下してしまう等の「陰性症状」です。

ですが、それに加え、もう一つ、統合失調症と診断される人には別の症状が出る人のいることが最近注目されるようになってきたそうです。それが「認知機能障害」です。

先に「認知症」という、「痴呆症」の代替として作られた名称が一般国民に定着してしまったために、改めて「統合失調症には認知機能障害という症状もある」と述べますと、「青少年期に『認知症』的症状が出るのか?」と間違えられそうですが、そうではありません。

具体的には、人と会話していて目の前で会話している相手よりも、周囲の人が気になって会話相手とのコミュニケーションがうまくいかずにトラブルになるとか、集中力が低下して学習能力が阻害されたり、一定のルーティーンの途中で自分が何を次にすればよいのか突如わからなくなってしまう、などのケースが罹患者にはあるようです。

上記のような症状も、統合失調症の一般的な症状であるとの認識が徐々にではありますが、広がりつつあるようです。治療も、統合失調症の患者として、抗精神病薬を中心に使用して薬物療法がまず行われます。

ところで、精神科医は、「陽性症状」とか「認知機能障害」とかの専門的な語句は患者に言うことはまれだろうと思います。私は過去約20年間、5人の精神科医に診察を受けてきていますが、「あなたは、統合失調症です」と単刀直入に伝えられたことはありません。しかし、そのなかでも良い精神科医だと思えた人はいずれも、患者である僕が生活上困ってきた、あるいは今も困っていることを問診し、ではその症状を軽くする薬を出しましょう、と言っていました。

今かかっている主治医は、若い人なので、統合失調症の認知機能障害についても理解がある医者だと感じました。最初の問診でそのふしがありましたから。それと、どうも僕は、統合失調症の認知機能障害を主に持っているように思えるのです。陽性症状で言われるような、幻聴などの経験は全くありませんし、陰性症状はあるけれど、上記の認知機能障害の具体例に挙げたような症状がほとんど自分に全てあてはまるからです。

統合失調症の定義と分類が見直されてきていることを複数の精神科病院のウェブサイトで読んでみたことから、自分もようやく、「統合失調症患者である」とはっきりと思えるようになりました。

ただ、おおもとの病名である「統合失調症」というネーミングは、その前の「精神分裂病」よりはマシなものの、名前から症状を想像するのは至難であるとつねづね思います。

なので、僕は、精神障害であるということも含意できる、「認知機能障害」という語句を単独で外部の人に自分の精神障害を説明する際に用いてみたいと思っています。「若年性認知症なの?」と勘違いされる可能性はありますけれど。

精神障害は健常者から理解をしてもらうことが身体障害者よりも何倍も難しいのでしょうが、自分が障害者であるという意識を良い意味で高めることになった、最近の精神医療の世界の動向は、ありがたいと思っています。

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