有店舗銀行「カネを置いてない方は相手にしません」

金融

今夏から秋にかけて、一部銀行の戦略が変化しようとしています。

ゼロ金利、あるいは日銀のマイナス金利政策長期化で、「口座維持手数料徴収も辞さず」とメディアで報じられてきていたのは、金融に敏感な国民の周知の事実でしたが、「さすがに口座維持手数料は取れない」と悟ったのか、今度は「零細顧客軽視、都合のいい顧客のみ現在のサービスを継続」という政策に転換したようです。

一種の「取引ステージ制」を導入して、顧客サービスの差別化をするようです。例えば、預かり資産が○○万円以上の人はコンビニ設置のATMを月2回まで無料で利用できます、とか、○○○万円以上の人はインターネットバンキングでの他行宛振込手数料を月3回まで無料とします、などというものです。

一時期、コンビニATMは、職場や家から近くて、便利だな~と思っていた方が多く、頻繁に利用していた方も多かったと思います。しかし、ATMは利用した銀行が負担する手数料が高く、銀行の大きな負担になっているということです。それを、預かり資産から徴収できる、一部利息や投資信託の信託報酬で穴埋めしよう、いや、それしか収益を維持する術がない、というのが、有店舗の銀行の本音でしょう。

そうなると、預金者は、銀行に一定額の預金をするか、投資信託を預かってもらうしか、コンビニATMを好きな時に何度も利用することができなくなりつつあります。

今のインターネット社会、こうなると、有店舗銀行よりも、ネット銀行の方が競争では有利です。コンビニATM利用可能回数は、ネット銀行のほうがだいたいにおいて多いですし、他行宛振込手数料も、複数回無料でできるし、有料でも、ネット銀行のほうが安いです。単に、インターネットバンキングの取引条件を比較しても、差は歴然です。

ところで、預金をつねに一定額、銀行に置いておかねばならないとなると、その預金は引き出すと、ステージ制採用の銀行では、ステージが落ちてしまいますから、引き出すわけにもいかず、死んだようなかたちになります。なんだか、おかしいと思います。

余分にお金を人質のように提供する必要のない銀行を選びたいものです。ネット銀行で、そのなかでも体力の高い銀行を選び、余計なコストを支払わずに生活することが必要になってきそうです。

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