ロシア株について(2018年8月)

いつ組み入れできるようになるのかはわかりませんが、いずれは新興国株をETFで持ちたいと思っています。今回は、その一つの選択肢として考えられるであろう、ロシアについてです。

さて、下のチャートをご覧ください。ロシア株過去5年間のチャートです。

橙:日経平均 黄:ロシア小型株ETF 青:ロシア株ETF 赤:WTI原油ETF

チャートの開始時からしばらくして、原油価格の下落と時期を一にして、ロシア株が大型・小型を問わず、下落していったのが見て取れます。そして、2016年の初旬に原油価格が下げ止まると、ロシア株も底打ちし、原油価格の比較的価格の安定が得られてくるとともに、ロシア株も安定していくという推移を辿っています。

ロシア株自体が、新興国株式の範疇に入っているため、株価安定と言っても、最近のドル高・新興国通貨安(ここでは、対ドルでのルーブル安)が進んでいるため、ドル建てETFの価格は伸び悩んでいます。

ただし、原油価格がロシア株の趨勢を握っているのであれば、原油価格の低位安定の中、通貨安・経済制裁も受けている実情などを考慮すれば、ロシア株の水準は、大健闘というか、良く持ちこたえているという見方もできるでしょう。

原油価格の上下は、予測が非常に難しいと思っています。原油価格がこのままであれば、ロシア株は買っても良いように思えるのですが、さらなる原油安・新興国債務問題を端緒としたリスクオフの流れがあれば、「高値掴みでした」ということにもなります。

2014年といえば、ウクライナの政変が発端となった混乱から、西側諸国による大々的な反ロシアキャンペーンがあり、ロシアによるクリミア併合もありました。対ロシア制裁もあり、ロシアにとっては逆風の時期でした。それが、アメリカのオバマ政権も終わりが迫る2016年夏あたりから、スルスルっとロシア株が上昇し始めて、その2016年夏を起点とすれば、ロシア株はプラスを維持しています。

経常黒字を出し続けて安定するロシアですが、最も心配なのは、政治情勢だと思います。プーチン大統領がロシアの陣頭指揮を執っている間は、政治的に安定期で、投資にも良いと思うのですが、次の執権者がどのような人物になるのかが不透明です。グローバリストと手を結ぶような執権者に代替わりしてしまうと、日本にとっては北方領土問題の解決が遠のきますし、経済の統制も不安定化し、本当の意味での投資不適格な国になることが推測されます。

…このように考えを巡らせていくと、なかなか手を付けづらい、長期投資には不向きそうな地域に思えてきてしまい、投資意欲も減退してしまいます。諸情勢からみて、今を「ロシアの夜明け」と考えるか、「相変わらずの不安にさせる国」と見るか。他の地域も投資先の候補地域としてあるので、いろいろと深く検討しなければならないと、ロシア一国のことだけ見ても改めて考えさせられました。

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